≪10年以上前のある日の光景・ジフ目線≫
シン家のリビングには、皇帝のソンジョ、ユン家からはソギョンとジフが遊びに来ていた。
まだ2歳にならないチェジュンが愚図りだしたため、母スンレが別室に寝かしつけに連れて出て行った。
酒が進むと、酔っ払ったチェウォンが、溺愛するチェギョンに話しかける。
「この前まで赤ちゃんだったのに大きくなったなぁ。チェギョンが大人になるのイヤだなぁ。チェギョン、大人になっても誰とでも簡単にシちゃダメだぞ。いいか、そういう事は、大人になって本当に大好きな人としか、シちゃいけないんだ」
「何をしゅるの?」
「気持ちいい事♪」
「「「ブハッ・・・・」」」
(このクソ親父、4歳児に何言ってんだ!?)
「チン君、いちゅ大人になりゅかなぁ?アッパは、いちゅなった?」
「アッパは、何度もああ大人になったぁと思ったなぁ」
「アッパは、いちゅ初めて思ったの?」
「そうだなぁ・・・皮が剥けたときかなぁ・・・」
「「「グハッ・・・・」」」
「爺ちゃんもオッパもきちゃない!ジューシュ、お口から吹いちゃらめれしょ。。。ねぇ、オッパ?」
「どうした、チェギョン?」
「オッパは、もう大人?もう剥けたの?」
(ジジイ達、何ニヤニヤしてんだよ!?このボケ親父、一回死んで来い!!)
「・・・俺、生まれた時から剥けてるから、じゃあ生まれた時から大人かもな」
「ジフの裏切り者~~!!」
「煩せぇ~、このクソ親父!!」
「アッパ、うるしゃい!玉ねぎのお爺ちゃん、チン君が剥けたらおちえてね♡大人になったら、気持ちいい事いっぱいちようねって、チン君にちゅたえてね」
(クククッ、バ~カ、墓穴掘ってやんの・・・)
「チェギョ~~ン(泣)チェギョン、ダメだ!男はな、好きでもない人とでも気持ちいい事ができちゃうし、しちゃう男もいるんだ。大人になったら、チン君もそんなダメな男になってるかもしれないぞ?だからそんな約束するな」
(おいおい、ソンジョおじ様の前でそれはないんじゃない?1回、不敬罪で捕まってきたら?そしたら少しはマトモになるかも・・・)
「しょんなことにゃいもん!チン君、チェギョンだけだもん」
「いいや、なるな。男は、気持ちい事が大好きな生き物なんだ」
「(半泣き)アッパも好きじゃないしとと気持ちいい事ちたの?いっぱいちたの?」
「な、何を言ってるんだ!?アッパは、オンマ一筋だ。オンマにしか勃たん!!オンマがいたら、いつでも勃つんだからな」
(バカだ・・・真正のバカだ・・・)
「何がたちゅの?」
(チェギョン、そこは聞き逃せ!)
「オンマを気持ちよくするものだ」←ちょっと自慢げ
「爺ちゃ~ん、爺ちゃんは祖母ちゃんいないから、もうたたにゃいの?」
「ガハハハ・・・爺ちゃんもお爺ちゃまも祖母ちゃんがいないから勃たないどころか、枯れてしもうたわい」
「かれりゅの?おみじゅあげたら元気なりゅ?」
「クククッ、どうかのぉ?玉ねぎのお爺ちゃんは、まだ奥さんいるぞ」
(おい、悪の元凶、どこに振ってるんだよ!?)
「へ~、玉ねぎのお爺ちゃんは、おくしゃんいりゅんだぁ」
「ん?おるが、お爺ちゃんの奥さんが気になるのか?」
「ううん。おくしゃんにちゃんとたててりゅ?おくしゃん、気持ちいい言ってりゅ?」
「「「ブハッ・・・」」」
(皇帝に夫婦生活を聞いたのは、絶対 チェギョン お前が最初で最後だ・・・おい、ジジイもクソ親父もニヤニヤしてずにチェギョンを止めろよ!)
「ん~、最近はしとらんな」
「らめれしょ!今日は、じぇったいにしてね」
(グホッ・・・皇帝に夜の営みを勧める4歳児・・・ダメだ、腹痛ぇ~~!!)
「ヒィ、ヒィ、おっかしい~。ソンジョおじさん、約束してやれよ。チン君より小さい子どもできたりしてな。腹いてぇ~」
『パコン』
チェウォンの頭から見事な音がしたと思ったら、スリッパを振り上げたスンレが、鬼の形相でチェウォンを睨みつけていた。
「ス、スンレ・・・」
「4歳児に何を吹きこんでるのよ!バカなことばっかり言ってると、『アッパより金持ちのアッパができたの~♪』って言われても知らないからね」
「・・・・ごめんなさい」
「チェギョン、バカがうつったら困るから、もうネンネしようねぇ~♪」
「は~い♪みなしゃん、おやしゅみなしゃい。玉ねぎのお爺ちゃん、やくしょくだからね~♪」
話の途中から、陛下もシンも笑いを堪えられず、ずっと笑いっぱなしだった。
「殿下、これで分かったと思うけど、あの父子を理解しようと思うな。無駄!分かりあえる?分かりあえたら、人じゃなくなるよ。そのまま受け止めな。それが長く一緒にいるコツだね」
御不快に思われた方、ごめんなさい。ちょっと私の頭の中に虫が湧いているようです。どうかスルーしてやってください<(_ _)>