前進あるのみ 第48話
公用車に無理やり乗せられ膨れているチェギョンを見て、シンは心の中で大きな溜め息を吐いた。 (ハァ、チェギョン、男は俺みたいなヤツばっかじゃないんだぞ?!もう少し危機感、持とうぜ・・・) チェギョンのマンション前で車を降りると、シンは公用車を帰してしまった。 「シン君、帰りはどうすんのよ?」「隣のパン翊衛士に頼む。それより部屋に行くぞ」...
View Article前進あるのみ 第49話
隣でグッタリとしているチェギョンを見て、シンは自分の暴走ぶりに苦笑してしまった。最初は、怖がらせないように何度も【愛してる】と囁いていたシンだが、触れたときに気づいていたはずなのにいざその幼い秘所を目にすると、下半身に血が集まりだし、理性をかなぐり捨ててむしゃぶりつき、がっついてしまった。...
View Article前進あるのみ 第51話
チェウォンは、アン医師に補足をしてもらいながら、スンレにチェギョンの病気の話をした後、別の医師に会いに行くと言って、帰るアン医師と共に王立病院へと出かけていった。チェギョンの話を聞き、自分を責め、泣き続けているアジュマに ユルはそっと寄り添った。 「アジュマ、気分転換で僕に付き合ってください。ドライブしましょう」「・・・ユルちゃん・・・」...
View Article前進あるのみ 第52話
用事を済ませたチェウォンが戻ってきて、賑やかな夕食が始まった。ユルは、チェウォンと漫才のように言いあう父親に驚いたが、そんな父親を見て、楽しくてしかなかった。夕食後、父親二人は書斎に場所を移して酒を飲み始め、ユルはスンレと一緒に客間に4組の布団を運び、敷いた。...
View Article前進あるのみ 第53話
東宮殿でも 大事に愛されたチェギョンは、シンにすっぽり包み込まれて眠っている。朝の儀式の為、先に目を覚ましたシンは、甘えて擦り寄ってくるチェギョンの頬に唇を寄せた。 (・・・俺、もう抑え効かないかも・・・もう絶対に手放さない。いや、手放せない。チェギョン、覚悟しろよ)...
View Article開眼 第1話
シンは、突然陛下から呼び出され、コン内官と正殿居間へと向かっていた。 (毎朝、10分程顔を合わせるだけの人たちを家族と呼べるのか、考えもんだよな・・・) 居間に入っていくと、陛下だけでなく皇后と皇太后まで顔を揃えて、シンが来るのを待っていた。 「・・・お待たせいたしました」「太子、お前の進学の話なんだが・・・ソウル芸術高校を受験してみないか?」...
View Article開眼 第2話
初めて、母親同伴の入学式に臨んだシン。少し照れ臭かったが、堂々と新入生代表の挨拶をし、皇后と一緒に宮へと戻ってきた。正殿へ戻る前に 皇后は東宮殿でシンと一緒にお茶をすることにした。...
View Article改訂版 開眼 第1話
シンは、陛下に呼ばれ、コン内官と共に正殿居間へと向かった。居間には、すでに陛下と皇后が座っており、陛下は珍しく笑顔を見せていた。 「太子、今から客が来る。失礼が無いように・・・」「・・・はい」 シンは、コン内官の顔を見たが、コン内官も心当たりがないのか首を横に振っただけだった。 (客?陛下が嬉しそうにする客って・・・誰だ?) しばらくすると、一人の男が入ってきた。...
View Article改訂版 開眼 第5話
チェウォンとチェジュンに案内され、母屋に踏み入れたシンは、玄関で突然ストップを命じられた。 「一般家庭では、玄関で靴を脱ぐ決まりなの。これ、世間の常識だからね」「///はい、すいません」 シンはチェウォンに指摘され、慌てて靴を脱ぐのだった。 「チェギョン姫~、どこだ~?アッパが帰ってきたぞ~」 チェウォンの大声に驚いていると、台所の奥から一人の少女が現れた。...
View Article改訂版 開眼 第7話
シンから連絡を貰ったファンは、インとギョンにどう説明するか悩んでいた。不貞腐れ機嫌の悪いインとそのインを慰めている単細胞のギョンを見て、ハァと溜め息しか出てこない。ヒョリンは、シンが登校してこないと、映像科には顔を出さない。 (今、話したところで、こいつらじゃ、反感を持つだけだろうな。仕方ない、僕だけでも動くとするか・・・)...
View Article改訂版 開眼 第8話
1週間の体験学習を終え、自宅に戻ってきたシンとチェジュン。すぐにチェギョンのいる母屋へ行こうとするのをチェウォンに引き留められ、事業関係のビルの方に連れてこられた。 「親父、俺、疲れて腹減ってるんだけど?」「悪いな。帰る前に話をしておきたい。坊主、これがお前が何事にも無関心だった結果だ」「えっ!?」...
View Article改訂版 開眼 第9話
翌朝、朝食を摂ったシンは、チュンハの運転で宮へと戻った。東宮玄関の車止めに着くと、コン内官が出迎えてくれた。 「殿下、お帰りなさいませ。お待ちしておりました」「陛下は?」「執務室でお待ちでございます」「分かった。急ごう」 執務室に向かうと、陛下がキム内官と共に待ち構えていた。 「至急、報告することがあり、参内いたしました。お時間を取らせ申し訳ありません」「構わぬ。一体、何があったというのだ?」...
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