選択 第30話
チェギョンが景福宮の玄関でソオンを待っていると、門前に軽ワゴンが停まり、ソオンが降り立った。ソオンの姿を見たチェギョンは、ソオンの許まで駆け寄った。門前の警備をしている翊衛士は、怪訝な表情で二人を見ている。...
View Article選択 第32話
スンホと一緒にイギリスの地に降り立ったハギュンは、ホテルに直行するとすぐに各方面に連絡を入れた。受話器を置き、大きく息を吐いたハギュンにスンホは話しかけた。...
View Article選択 第33話
ソ・ファヨン邸は、ヘミョンの想像していた物とは違って小さな庭があるごく一般的な一軒家だった。ハギュンは臆することなく玄関まで行くと、インターフォンを鳴らした。すると家政婦のような女性が現れ、ハギュンとヘミョンを招き入れた。...
View Article選択 第34話
ファヨンを睨み続けるユルに 最初に声を掛けたのは、ハギュンだった。 「ユルさま、ミナ、おかえり。ミナ、オンマとキッチンに行って、3時のおやつを用意してきてくれないか?スンミ、頼む」「はい、あなた」 スンミとミナがリビングを出ていくと、ハギュンはユルに座るよう促した。...
View Article選択 第36話
シンがウビンに問いかけようとした時、ウビンはポケットからUSBが入ったケースを出した。 「カン・テジュン、これはシン宗家のあらゆるデータが入っている」「えっ!?」「これは、チェギョンの分だ。他に持ってる奴は、シン宗家の本家筋の二人だけ。これを今からコピーするから、チェジュンに渡せ」「はい」「ちょっと待ってくれ」 ウビンはそう言うと、USBをパソコンに挿し込み、一部をプリントしだした。...
View Article選択 第37話
チェギョンが提案した職員の家族たちの宮内見学は、盛況のうちに幕を閉じた。シンが顔を出した時は、さすがに皆緊張した面持ちだったが、シンが激励のエールを送るとやっと緊張が解れたようだった。チェギョン主催のリクレーションもシンが呼びかけたため、かなりの参加者が望めそうだった。家族たちが帰った後、シンはやりきった達成感のようなものを感じていた。...
View Article選択 第38話
翌朝、目が覚めたチェギョンは、もういつものチェギョンで元気溌剌だった。脱衣所に設置された洗濯機を見つけたのか洗面所からキャーと叫ばれ、シンは女官たちが駆け込んでくるのではと慌てふためいた。 「シン君、お先。ちょっと何ボサッとしてんのよ?朝は、1分1秒が貴重なのよ。ほら、さっさとシャワーして着替える!」「う、うん・・・」 チェギョンは、ちょっと心配顔のシンと一緒に...
View Article選択 第39話
朝食を摂ったシンとチェギョンは、早速キム内官を伴って食器庫に向かった。食器庫の前には、すでにポラロイドカメラとパウチッコが段ボール箱に入って置いてあった。...
View Article選択 第40話
イジョンの家のリムジンで、公用車数台を引き連れ、シンとチェギョンと皇后は、神話の邸へとやって来た。初めて訪れた皇后は、余りの豪華さに驚いてしまった。 「皇后さま、バカデカくて趣味の悪い家でしょ。こんなに大きな邸なのに家の者は、半年以上海外って勿体ないと思いません?」「半年以上も空き家という事ですか?」「大勢の使用人だけが住んでます。さあ、中に入りましょう」...
View Article選択 第42話
翌日から、チェギョン始動の改革案が、次々と実行されていった。事務職の職員たちはハギュンの指導に悲鳴をあげていたが、女官たちにはすこぶる好評で、宮は活気に満ちだした。またミン・ソオンの加入で、少しの怪我や病気はすぐに診てもらえることも喜ばれた。...
View Article心の扉 5
キム内官の報告に、皇族の3人は三者三様の表情を見せた。シンは困惑の表情をし、陛下は怒りで顔を真っ赤にしていたが、皇太后だけは何か考えがあるのか目を瞑っていた。「キム内官、詳しく話せ」「はい、陛下。とりあえず債権を譲渡した銀行へ行き、シン家を担当していた融資課の社員に話を聞きに行きました。その社員が言うには、月々きっちり返済されていて何の問題もなかったそうです。ですが、突然宮からの使者が弁護士を伴って...
View Article心の扉 7
チェギョンは、隣に座るコン内官と昔話に花を咲かせた。「お菓子のアジョシが宮の内官さんという事は、私はお祖父ちゃんと宮に遊びに行ってたんですか?」「クスッ、そうですよ。いつもユルさまと殿下と3人で遊ばれていました」「あーーー、何となく思い出してきた。じゃ、あのいじめっ子が殿下だったのね」「クスクス、いいえ、ユルさまでした」「うっそ。。。いっつも泣いてた男の子が殿下?!信じられない・・・」「クスクス、本...
View Article心の扉 8
翌日、いつものように元気に登校したチェギョンだが、いつもと違う雰囲気に首を傾げた。そして教室に入ると、すぐにガンヒョンに駆け寄った。「ガンヒョン、おはよう。何か雰囲気がおかしいんだけど、何かあったの?」「はぁ、あんたねぇ~、昨日の事、忘れたの?」「昨日?えっ、え~~~!!ひょっとして私、注目されてる?」「ひょっとしなくてもそうよ!」「ど、ど、どうしよう・・・」「・・・無視よ。無視するのが一番」「う、...
View Article心の扉 9
生徒たちが完全下校し、人目を避けるかのように学校の門を潜った人物がいた。憔悴しきったヒョリンの母である。校長室に通されたヒョリンの母は、校長を見るや否や頭を深々と下げた。「お母さん、お嬢さんとご一緒にとお話した筈ですが、ミン・ヒョリンはどうしたのですか?」「申し訳ありません。今朝、事実確認してくると家を出たまま戻ってこず、とりあえず私だけ来させていただきました」「真相ですか・・・実は、午前中登校して...
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